必見!薬剤師の仕事を学ぶ

2017年03月03日

処方箋無しで購入できる薬の販売について

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薬剤師の仕事と言えば、調剤や服薬指導ということがまず考えられますが、それ以外で需要が多いのがOTC販売です。ここではこのような販売の特徴と、この販売をすることの多いドラッグストアへの転職の際の注意点について、書いていくつもりです。

■OTC医薬品とはこのような商品です

OTC医薬品とは医師の処方箋を必要としない医薬品で、薬局やドラッグストアなどで購入することができます。これには、こちらに分類されるようになってからから3年以内という「要指導医薬品」と「一般用医薬品」の2つがあり、さらに後者の場合はそのリスクによって3種類に分けられています。

そして、要指導医薬品の場合は薬剤師が薬に関する情報を提供する必要があり、購入者と対面しているときのみ販売が可能となります。また、この商品の場合は購入者が直接手に取ることも禁止されています。一般用医薬品では、3種類のうち特にリスクが高いと考えられる第一種の場合には、薬剤師の対応が必要となっています。

■OTC販売の特徴にはこんなものがあります

OTC医薬品を販売する場合の特徴として、医療用医薬品の場合に比べて、薬に関する情報をしっかりと客に伝える必要があるということが挙げられます。要指導医薬品や第一類の一般用医薬品の場合は、専門家の情報提供が必須となっていますが、それ以外の薬についても購入希望者の質問や相談に関して、販売する側がきちんと答えて不安を取り除くことが望まれます。

一般用医薬品の第二類や第三類では、薬学の資格を持たない販売員でも情報提供はできることになっていますが、OTC医薬品を扱う店の場合には薬に関する資格を持つプロがいると、扱う薬品の数や種類も増えるので、この職業に関する需要が多いことが予想されます。

■ドラッグストアで働く場合の注意点

OTC販売を行う職場として多いのがドラッグストアです。ドラッグストアの場合は調剤薬局が併設されている場合でも、こちらの販売も行う場合が多いので、この種の職場への転職を考えている場合は働く内容に関して事前に良く調べてから応募するようにした方が良いでしょう。

また、OTC販売を行う場合は、客のさまざまな相談に対応する必要があり、非常にやりがいがあると同時に、コミュニケーション力もある程度必要になってくるので、その点に関しても考えておくことをお勧めします。さらにドラッグストアの場合には、これらの薬に関する仕事だけではなく、レジ打ちなどの店舗の雑用をする可能性も出てくるので、そんな場合でも不満を持たずに働けるかどうかということも検討しておくべきでしょう。