時の流れというものは誰にも止めることはできないし、故意に変えることもできないものですよね。この自然の流れの中で、必然的に重要になる職業というものがあります。特に医療分野ではその求められる比重が大きいです。
■調剤薬局が抱えている深刻な悩みとは結論から先に言ってしまえば、それは薬剤師の不足なのですね。どうしてもこの有資格者がいません。ではどうして調剤薬局が深刻に悩んでいるのかと言いますと、今、一人の薬剤師が扱える処方箋には数に限りがあります。一人で何人も扱うことが禁止されているのです。それでも薬を求める人が増えてしまえば、薬局は対応できなくなってしまいますから。調剤薬局と言えば、医師から出された薬を得る唯一の場所です。でも、その場所で求める薬が手に入らないとなると、これは大問題になりますよね。市販されている医薬品では対処できません。だから、ここでも薬のプロが本当に求められているのです。なかなか人材獲得も上手くいっていないのが現状と言えそうです。
■医薬分野の進歩で調剤薬局も増え続ける今、はっきり言えることは、薬のプロの求人は引く手数多の状態にあるということです。それはいろんなところで言われていることなのですが、一つには目覚ましい医療分野の進歩にともない、調剤薬局の数も増えているという事実です。薬を扱うのは何も調剤薬局だけではありませんよね。町を歩けばそこら中にドラックストアやコンビニが目に入ります。これらのお店でも薬は置いていますが、その店舗数は調剤薬局の比ではないのです。ますます増え続ける調剤薬局の存在で、薬のプロはこれから大いに求められることは必至と言えます。求める側が多ければ、それだけ就職や転職も有利になることは間違いありません。
■劇的に増えてきている処方箋の枚数医師から、この薬を服用しなさい、と言われて出されるのが処方箋です。そして、調剤薬局でこの処方箋で薬を調合するのが薬剤師の仕事です。前述したように、現状、この処方箋を扱う枚数は限られていますから、薬のプロの人数が足りなくなってしまいます。そして、ここ何年かでこの処方箋が発行された枚数は劇的に増えていることが指摘されているのですね。ただでさえ薬のプロが足りないのに、それに加えて処方箋が増えているとなれば、これはもうどうすることもできない状態だと言えます。ただ薬のプロが増えてくれることを祈るしかありませんね。問題はやはり今の高齢化社会にもあると考えて間違いありません。これからの時代、この職業はますます必要になってくることでしょう。