春は出会いと別れの季節ですが、社会に出ると新しい人や組織とつながります。夢の実現に向け、なりたい自分になろうと努力することが必要です。しかしその前に自分がやりたい職業につきたいならば、将来的に安定した給料を得ることができるかを考えなければなりません。いくらその仕事が好きであっても、生活が成り立たなければどうしようもありません。まずはなりたい自分をイメージしながら、その職業で生活できるかどうかを十分に見極めていきましょう。
期待と不安を前に考えておくべきこと。学校を卒業し社会に出ようとする場合、ほとんどの人は期待と不安を抱え込んでしまうと思います。特に大学の薬学部を卒業し、将来は薬剤師になろうと考えている人にとって、はたして安定した収入を得て生活をしていくことができるのだろうか、と不安を覚えてしまうことでしょう。
やはり将来の生活設計を視野に入れておいたほうが安心です。この仕事は人のためになり、社会に貢献することができるステータスの高い職業のひとつです。それに見合った給料を得ることができるのか、見極めて行くことが重要です。
一般的な年収としては、35才前後で500万円から550万円くらいと言われています。それが高いのか低いのか、という判断は人それぞれだと考えられます。ただ勤務先によってかなり給料に違いがあるのが実状です。
薬剤師が不足している企業では、給料を高くして募集しなければ人は集まりません。また勤務先が病院なのか、ドラッグストアや調剤薬局なのかなどによっても異なってきます。
通常、お金にまつわる価値は市場の需要と供給バランスによって決まっています。この職業において一般的に都市部では過剰気味、地方では不足している状況にあり、その意味から地方で給料が高い傾向となっています。
普通、会社員ですと都市部のほうが給料が高く、地方は安くなるのですが、ここでは逆転現象となっているようです。住みにくい都市部よりも、薬剤師になり給料も比較的高い地方で暮らしたほうが良い、という人も多くなっています。
また他の影響としては、活躍できる場が製薬会社の研究職などで非常に年収が高く、病院の一般職と比べると数百万円の違いが出ており、就職する企業によってかなり年収に差が出ています。ドラッグストアなどでは積極的な出店、店舗拡大が続いており、慢性的な人手不足から脱出できておらず、ここでも年収の違いに影響を与えている状況と言えるでしょう。