必見!薬剤師の仕事を学ぶ

2017年04月20日

薬の研究だけが業務内容ではありませんけど

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薬を製造販売する会社に勤務するためには、もちろん薬の知識に精通した人材、それはすなわち国家資格のある人でしか業務を行うことができません。しかしその業務内容は世間一般のイメージのそればかりではなく、それとはかけ離れた内容も行わないとなりません。

■これは世間一般のイメージとなりますが

製薬会社に勤務するためには国家資格である薬剤師の免許がなければなりません。この国家資格がない人が勤務すると様々な法律に違反して逮捕されてしまいます。またなによりも取り扱いを間違えると他人の生命、自分自身の生命を危うくしてしまいます。さて製薬の会社に勤務した場合の仕事内容として、まず最初に世間一般の人がイメージするのが薬の研究と開発となります。この薬の研究開発では部屋に入る前に白衣を着て念入りに手などを洗い、クリーンルームという菌がほとんどない部屋の中で地道な研究を行うことになります。この研究では何年もの歳月と莫大な費用がかかり、全く何もわからないところから地道なデータを積み重ねます。そしてその出来上がったデータをもとに新たな薬の開発へと進むことになります。

■次はそれを量産していかないとならない

その次の業務内容はその試作された薬の臨床実験となります。この臨床実験は病院である種の病気を抱えた患者に投与されるので、それ自体は大学病院が行うことになります。しかしそれらのデータを把握するためには、病院だけでなくて製薬の会社のスタッフも同行しなければならなくなります。この臨床実験で安全かつ有効であれば国の審査で許可が下りて、薬の製造販売となります。この薬の製造では生産工場で機械と人間の両方で生産をしていくことになります。この生産工場では薬の生産工程などの管理を行うし、出来上がった薬の品質検査などをしていくことになります。もちろんそこで勤務する人は基本的に薬剤師の免許がないと行うことができません。

■出来上がった製品を売り込まないとならない

その次の業務内容としては、長い年月と莫大な費用をかけて出来上がった新しい薬を売り込まないとなりません。これは大局的にみると他の産業の営業活動とあまり大差はありません。この新しい薬を売り込むところはドラッグストアなどの薬局だけとは限らず、病院や大学病院などにも積極的に展開をしていかなければなりません。この売り込み活動を行うには、ときには相手を喜ばすために休日を利用して接待とかなども余儀なくされる場合があります。この売り込みを行う場合は単にその薬のいいところばかりをアピールするのではなく、副作用などに対するリスクの情報提供なども行っていかないとなりません。この研究開発、製造、販売が主な業務内容ですが、それ以外に会社自体を円滑経営するための総務や経理や人事などの部門も必要になります。