必見!薬剤師の仕事を学ぶ

2021年06月23日

一般的な薬を販売する登録販売者制度とは

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ドラッグストアでは登録販売者も薬の販売に携わっています。登録販売者は試験を受けることで取得できて、受験者は年々増え続けています。受験資格の緩和とセルフメディケーションを推奨したことが大きな理由です。登録販売者はこれからますます地域医療に貢献することが求められます。

登録販売者制度が開始された経緯

登録販売者制度が始まる前、薬剤師が一般用医薬品の販売を行っていました。しかし、人材不足により不在時に販売できない医薬品が発生したり、説明が充分でない課題が出ました。また、薬科大学が6年制となり、単なる調剤だけでなく研究・開発などのスペシャリストとしても求められつつあります。

2009年の法改正により「登録販売者制度」が新設されました。登録販売者は医薬品の販売業務を専門に行います。これで業務の負担は軽減され、高度なスペシャリストとしての薬の業務により注力できるようになりました。

現在は健康の維持・増進、疾患予防を自身で行う「セルフメディケーション」が推奨されています。ドラッグストアを利用するニーズに対応する登録販売者は大きな役割を持っています。

登録販売者試験に合格すればなれる

医薬品を販売する点では2つとも同じともいえます。薬剤師は大学の薬学部で6年間学んでいきます。国家試験に合格して資格を取得することで登録されます。資格を取得するためには6年制の薬学課程を修了する必要があります。

業務は職場ごとに異なりますが、主に医薬品の販売や情報提供に従事します。登録販売者は第1類医薬品を除いた一般用医薬品のみ販売できます。ドラックストアでは相談にのり適切な薬のアドバイスも行うでしょう。登録販売者は都道府県で実施されている登録販売者試験に合格します。

試験は1年に1度実施されており、地方で実施日や試験内容が異なります。複数の都道府県で受験することもできます。正答率はおよそ7割を満たせば合格となります。合格したら都道府県に登録販売者販売従事登録する必要があります。

第一類を除いた医薬品を販売します

薬剤師の職場は調剤薬局・病院・ドラッグストアが主です。医薬品の調剤や販売が主な業務内容です。製薬会社や企業で研究・開発に携わる人もいます。他にも公務員や学校など公的機関で資格を活かすこともできるでしょう。

登録販売者では一般的な医薬品の販売に従事します。医薬品の調剤は行えません。医薬品は3種類にわかれており、第2類医薬品と第3類医薬品のみ取り扱い・販売できます。薬の使用方法や適切なアドバイスを利用者にするための専門知識が求められます。