薬剤師として働きたい人は大学で勉強した後に国家試験を受験することが必要です。国家試験に合格した人だけが、この仕事をするための資格を取得できます。ここでは、資格を取得するために受験しなければいけない国家試験について解説します。
薬剤師の国家試験で出題されているのは、300題以上の問題です。これらの問題を全て正答しなければ試験に合格できないわけではありませんが、一定の割合以上の問題を正答することが必要です。
国家試験で出題される問題の中でも特に問題数が多いのは、実務に関する試験です。仕事をするためには実務に関することに詳しい知識を持っていなければいけないために、他の試験科目よりも問題数が多めになっています。
国家試験で出題されている実務の問題は95問です。その中で受験生が必ず解答しなければいけない問題の数は10問だけです。残りの85問は一般問題に区分されています。実務の一般問題のうち20問は通常のタイプの問題です。
残りの65問は複合問題になっています。複合問題を正しく解答するためには、実務の知識だけではなくその他の科目の知識も必要になります。そのために、複合問題を解くために他の科目の知識も十分に勉強をしておくことが必要です。試験を受ける前に実際に実務の複合問題を解答して見れば、どのようなタイプの問題であるか知っておくことができます。試験で初めて実務の複合問題を見ると解き方がわからなくて時間を使ってしまうこともあるので、時間がある場合には予習をしておいた方が良いでしょう。
国家試験で2番目に出題されている問題の数が多いのは、物理と化学と生物の問題です。この3つの科目は合計で60題出題されています。その中で受験生が必ず解答しなければいけない問題の数は15問です。
残りの45題は一般問題なので、必ず解答しなくても良い問題もあります。難しくて解答するのに時間がかかりそうな一般問題は、解答しないで他の問題を解いた方が良いこともあります。
物理・化学・生物の科目でも複合科目が出題されています。これらの問題を解答するためにも、物理や化学以外の知識が必要になります。物理・化学・生物の複合問題は全部で15題出題されています。
これらの問題は全て一般問題に分類されています。そのために受験生は必ずしもこれらの問題を解答しなければいけないわけではありません。