必見!薬剤師の仕事を学ぶ

2023年02月07日

注射薬を調剤する時に注意しなければいけないこと

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薬局で働いている薬剤師が調剤をすること多いのは内服薬です。処方せんの内容によっては、それ以外の薬剤を調剤することもあります。注射薬を調剤することもありますが、注射薬の調剤をする時には特別な注意が必要になります。ここでは、注射薬を調剤する時の注意点などについて解説します。

注射薬を使用する回数や注射する量の指導

薬剤師が注射薬を調剤する時に注意しなければいけないのは、使用するための指導です。注射薬を調剤した場合、患者自身が自分で注射をしなければいけないこともあるので、安全に注射をできるようにするために、わかりやすく指導をする必要があります。

注射薬の使い方を指導する時に特に注意しなければいけないのは、注射をする回数です。処方された注射薬によって注射をしなければいけない回数は異なり、毎日患者が自分で注射をしなければいけない薬剤もあります。薬剤によっては1週間に1度程度注射すれば良いものもあり、患者が使用する間隔を間違わない説明することが必要です。

注射薬の使用方法を指導する際には、1回の注射に使用する薬剤の量を正確に教えることも重要です。注射薬は使用する薬剤の量を正しく守ることにより、安全に使用できます。1回に使用する単位がわかりにくい場合には、患者が理解できるように指導する必要があります。

説明した内容を患者が正確に理解できているか、説明をした後に確認しておいた方が、より安全な調剤ができます。

薬剤によって指導が必要な空打ちの指導

処方する注射薬の種類によっては、薬剤師が空打ちの指導をしなければいけないこともあります。空打ちとは、実際に注射をおこなう前に試し打ちをすることです。こうしたことをする必要があるのは、試し打ちをしてから注射をしないと、安全に注射ができない場合があるからです。

空打ちをすることにより、注射器に多くの空気が混じっていることを発見できることもあります。

注射針の状態を確認することもできる空打ち

注射薬を調剤した患者に空打ちの指導をすることにより、注射針に何らかの問題がある場合も発見しやすくなります。注射針が正常な状態でないと安全に薬剤を注射することができなくなるので、空打ちをして注射針の状態を確認することは非常に重要なことです。

空打ちをすることにより、正常な量の薬剤を注射できるか調べることもできます。注射器に異常がある場合などに正常な量の注射ができなくなるので、定期的に状態を確認することが必要です。