薬局で働いている薬剤師は、調剤をおこなう薬剤のこと以外のことも利用客から聞かれることがあります。健康を維持するために必要となる食生活のことについて、利用者が質問をすることもあります。ここでは、利用者の食生活を改善するために薬局でできるアドバイスについて解説します。
健康の状態に不安を持っている患者は薬剤師に食生活の相談をすることも可能です。こうした相談がおこなわれることがあるのは、食生活のことについて相談できる人が近くにいない場合です。
病院などが近くにない人であっても、薬局ならば気軽に食生活の相談ができます。食生活を改善することにより患者の健康状態が良くなることもあるので、質問を受けた時には適切なアドバイスができるようにしておくことが必要です。
栄養の専門家ほど詳しい知識を持っていなくても、栄養のことについてある程度の知識を持っていれば、患者に必要な知識を教えることができます。このようなアドバイスをするための能力もこの仕事をしている人に求められるようになったのは、調剤以外の仕事をすることも重要視されるようになったからです。
食生活の改善に関するアドバイスを薬剤の専門家ができるようになるために、専門の講習会に参加することもできます。薬剤の専門家を対象にした食生活に関する講習もおこなわれているので、薬局で最適なアドバイスをするための知識が学習できます。
こうした講習会に参加したい薬剤の専門家は、事前に予習をしてから参加した方が最適です。食生活に関する知識を全く持たない状態で参加するよりも、講習会で教えてもらえる内容が理解しやすくなります。講習会に参加する時には筆記用具も持参する必要があります。
重要なことは紙にメモしておけば、後で読み返して記憶に定着させることができます。
薬剤師が患者から食生活の相談を受けた時には、患者から聞いて確認しておかなければいけないこともあります。毎日食べている食事の内容もできるだけ詳しく聞くことが必要で、食事の内容がわかれば毎日摂取しているエネルギーの量もわかります。
エネルギーを過剰に摂取していることが高血圧の原因となっていることもあるので、このような場合には食生活を改善するために、エネルギーの摂取を適切におこなうための指導ができます。