現代医療は、ヨーロッパで広まっている西洋医学と東洋で広まっている東洋医学をかけ合わせた複合医療となっています。西洋医学は体の異常を過去の経歴から積み重ねた知識をもとに原因を特定して、その原因を外科医療で取り除くというものです。そして東洋医学は人間の体にある再生能力に着目し、体を正常な状態にすることで病気自体を焼失させるという目的を持つ医療になります。どちらも考え方に違いはありますが、共通点として存在するのが病気やけがを治すために薬を用いることです。薬を用いることで、体に異常をきたしている原因の進行を食い止めることで正常な状態に戻します。そんな薬を用いる医療を支える職業として、専門職として注目されているのが薬剤師です。
薬剤師の基本的な仕事は、患者に対して適切な薬を渡す調剤です。西洋医学で使われる薬は、体の中に取り込むことで原因の進行を食い止めることを目的にしています。そして東洋医学は自然由来の素材を使い、体が不足している部分を補うことで正常な状態に戻すことを目的にしているのです。
基本的に西洋医学と東洋医学では薬の目的に違いはありますが、共通している点としてどちらも気を付けなければならない点として薬を服用することできる副作用が存在することです。
薬を服用することで起きる副作用とは、薬の効能の中に症状の進行を食い止めるための作用が時に体に対して悪い影響を及ぼしてしまうことです。風邪薬を飲む際に炎症を抑える効能の入った成分を加えますが、これは神経を鎮める効能がありプラスに働く半面として神経活動を抑えるので眠気ややる気低下を引き起こすのです。そういった薬の副作用を調べたうえで、患者に対して注意点を伝えるのが基本的な仕事です。
患者に対して薬を渡すのが基本的な仕事ですが、キャリアアップをすると実際の医療行為に携わる仕事に配属されます。医療行為に携わると、入院患者に対して適切に薬が使えているのかを確認します。
入院患者に対して使っている薬によって副作用が起きた時には、すぐに状況を確認し副作用を弱める措置をします。そして使った薬の情報を常に確認し、無駄な薬を使用していないかそして紛失していないかを常に確認するという仕事をするのです。
これまで病院勤務が進路だった薬剤師ですが、近年では新しい活躍の場としてこれまで使用されたことがない新薬の開発に着手するという仕事ができています。現在は科学技術の進歩によって、これまで直せなかった病気の原因が特定されることで完治ができる可能性が生まれているのです。
その科学技術の進歩の影響が薬にも表れており、これまでの薬の成分から治らなかった病気やけがの原因に直接作用する薬が生み出せるようになっています。そういった薬の開発に対して、これまでの知識を活用してアシストをするのが新しい活躍の場になっているのです。