必見!薬剤師の仕事を学ぶ

2023年07月16日

体に優しく作用する漢方薬で患者に貢献する仕事

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薬剤師が調合、調剤する薬は主に西洋の薬ですが、患者によって処方される薬の中には漢方薬が含まれることがあります。その漢方薬に関しての詳しい知識を得て、患者に適切な漢方薬を処方する漢方薬剤師という職業が存在することを知っているでしょうか。

ゆるやかな作用で改善を目指す注目の薬

漢方薬剤師は、漢方薬の知識や中医学に精通した専門家のことで、患者に合う漢方薬を自分で選別をして処方をするのが主な業務です。漢方薬は西洋の薬とは違って即効性のあるものは少なく、基本的には体質改善を含めたゆっくりとした作用が特徴的な薬ですが、西洋の薬では効かなかった症状が和らぐなどの効果もあります。

近年ではドラッグストアなどでも簡単に購入をすることができるようになり、身近な常備薬として使用している方も多く、副作用も比較的少なくて様々な症状に効き目のある漢方薬は注目されている薬でもあります。

資格を得て専門知識をフル活用する

この職業に就くには資格を取得する必要はないとされていますが、専門的な資格を有している方が無難です。なぜなら資格取得のためには、漢方薬に関しての色々な勉強を行うことになりますが、正しい知識がなければ適切な処方をすることはできません。

また、資格があれば就職や転職の際にも役立つので資格を取得しても損はなく、有利に働くと言えるからです。なお、漢方薬を処方するには中医学に基づいた診断方法を行うため中医学を学ぶ必要もあり、医療用の漢方薬についての知識も求められます。

学ぶことはたくさんありますが、西洋の薬との違いや患者に作用する働きなど、気付きも多く医療従事者として成長をすることが可能です。

漢方薬を処方することは医療行為にも似ている

そして、漢方薬で患者に医療サービスを提供するには病院での勤務とは異なり、患者が訴える症状から自分で判断をして漢方薬の選別をする、という業務が行われます。

中医学を軸に様々な角度から患者を診て正しい処方を行いますが、これは患者に寄り添い、より近い存在として医療の提供をすることができるためやりがいを感じることができます。また、漢方薬は病気を予防するために使用するという面もありますので、自分の体調管理を行う際にも得た知識から今自分に当てはまる漢方薬を選ぶことが可能、家族や友人にもアドバイスを与えるなど、安心で健康的な日々を送る手助けをすることもできます。

自然の力を利用して作られる生薬から生まれる漢方薬を提供する仕事は、超高齢化社会に向けても希望の存在となり、性別を問わず幅広い年代の人の健康に貢献をすることが可能です。