学生や社会人はマナーとして清潔な身だしなみを求められるものですが、医療に携わる人も誰が見ても好ましい身だしなみをする必要があります。それぞれが働く場所によってマナーやルールは異なりますが、薬剤師の手元についてのマナーはどうなっているのでしょうか。
手元はケガの防止のために爪を切ったり、日焼け止めを塗ったりと個人によってケアをする部分などは異なりますが、薬剤師の手元は清潔感が第一に求められるため、まずは適度に短く切った爪が基本となります。
また、ささくれや手荒れは患者さんにあまり良い印象を与えないので、指先や手の甲のお手入れを日頃から行うことをおススメします。普段の業務で指先にダメージを受けることや、手指消毒などで手が荒れることは多いですが、薬を提示する際、薬剤師の手元は患者さんにしっかりと見られることになります。
気にしない人もいますが、手渡しされる人の手や指は意外と目につくもので、手元がきれいな人はその人に対するイメージもアップするものです。ですので、手元や指先は清潔できれいに維持できているかのチェックは毎日しておくようにしましょう。
なお、手元をきれいにするために爪のケアをする人がいますが、ネイルはほとんどの職場でNGとなっています。やすりで形を整える程度であれば問題ありませんが、肌色や透明のネイルであっても、剥がれてネイルの一部が調剤中に混ざると危険です。
それはジェルネイルも同様ですので、ネイルを楽しみたい人は休日にネイルを施すか、ペディキュアでおしゃれを楽しむようにしましょう。ちなみに、職場によっては目立たないネイルであればOKのところも存在しますが、剥がれたネイルは逆に清潔感を損なってしまうので、いつでもネイルがきれいな状態であるように気を付ける必要があります。
ネイルが剥がれたままであったり、爪が伸びてネイルが濡れていない部分があったりすることのないようにしましょう。
また、腕時計も人の手元を見る時に目に入ってくるアイテムですが、ブレスレットのように緩く着けるタイプの腕時計や大きい腕時計は業務の邪魔になるので着けない方が無難です。
業務内容によっては腕時計が傷付く恐れもありますので、おしゃれで身に着けたい人はお気に入りの腕時計は使用せず、傷付きにくい、壊れにくい腕時計を着けるようにします。なお、時間配分など、仕事中に時計を見る機会がある場合は腕時計はあると便利で、スマホで時間をチェックするよりも腕時計で時間を見る方が心象が良いので、腕時計は臨機応変に適切なものを選んで身に付けるようにします。