保険薬剤師という職業が世の中にはあります。しかしどういう仕事をするのか、またなる為にはどうすれば良いのか、そして職場はどういう所があるか等知らない人は多いです。ではこれらをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
主な仕事内容は保険調剤薬局で、保険調剤のルールを守りながら調剤作業を行うという事です。保険調剤薬局とは、厚生労働省から保険指定を受けている薬局の事で、ここで患者が調剤を依頼すれば健康保険が適用されやすく薬を入手する事が出来ます。
つまり保険適用される薬を調剤するというのが仕事です。また保険を扱うので、保険点数の算定を求められますし、保険の知識を活かして、患者の相談に乗ったりするのも仕事の1つです。
国内にある薬局の大多数が保険調剤薬局ではありますが、中にはそうでない所もあります。保険を扱っていない薬局で調剤依頼してしまうと、保険が適用されず、患者が全額負担する事になるので注意しましょう。
保険薬剤師になるにはどうすれば良いのかというと、自分が居住している場所か勤務先を管轄している厚生局事務局に登録申請を出せば良いだけです。登録申請をすると、しばらくして登録票が送付されてきます。登録票と同封されている指導監督の為の必要書類を記入して再提出します。
新規登録の場合、新規指定時指導の受講をしなければならないので、それを受講し完了です。つまり申請すればすぐになれるという訳ではないので、希望者はなるべく早めに手続きを行うようにしましょう。登録票をなくしてしまった場合は、再交付してもらう必要があるので、登録票再交付申請書に必要事項を記入して地方厚生局に速やかに提出しましょう。
手数料はかからないのでお金を用意する必要はいりません。異動により登録していた地方厚生局の管轄から外れる場合は、転入先の地方厚生局ではなく、転出前の地方港政局に管轄地方厚生局長変更届を提出する必要があります。これも手数料はありません。それから結婚等で名字が変わった場合は、地方厚生局に氏名変更届を提出する必要があります。このように新規登録時や再交付が必要な時、管轄場所や名前が変わる時には、面倒ですが届け出をしないといけないという事を忘れないようにしましょう。
働ける場所は保険薬局以外にも、全国にある調剤薬局やドラッグストア等色々あります。しかし保険適用されない調剤を行う場所で働く事になると、今までやってきた仕事はほとんど出来なくなるという事は覚悟しておきましょう。
その為公的保険に基づく調剤を行いたいという人は、保険薬局で働くという事を優先すると良いです。