必見!薬剤師の仕事を学ぶ

2017年05月30日

薬を正しく服用するための指導は重要な仕事

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近年、医薬品は急激な進歩をみせ、それを服用する患者さんも増えています。これは日本における高齢化社会との関連もあるのでしょう。しかし大切なことは、薬は人の命にも大きくかかわってくるものですから、それを正しく服用する指導は確実でなければならないのです。

決められた薬を決められた分量だけ正しく飲むこと

高齢化社会という言葉は、もう何年も前から口にされてきたものですが、それが現実となって私たちの目に見えるほどの距離に近づいたとき、困ったことも多く発生するものです。大抵、高齢者の方の多くは何かしらの薬を服用されています。

病院にもかかっているでしょう。医者に処方してもらった薬を、毎日欠かさずに飲んでいます。あたりまえのことのように聞こえてしまいますが、実はここにも大きな問題が潜んでいるのです。それは正しく薬を服用できているのかどうか、ということです。

薬の飲み方はそれぞれ患者さんたちによって違う場合があります。決められた分量、飲むタイミング、そして忘れずに飲むということが重要なのです。

ヘルパーさんは薬のプロフェッショナルではない

高齢者の中には家族と離れ、一人暮らしをしているという場合もあります。実はこの高齢者の一人暮らしというのは多いのが現状なのです。場合によっては歩くのが困難な方もいます。こういうケースのときはホームヘルパーさんなどに依頼して、部屋の掃除や入浴、お買い物、そして食事まで面倒を見てもらえる場合もあります。

医者に処方してもらった薬を服用する際にもサポートしてもらえます。しかし、ヘルパーさんは薬のプロフェッショナルではありません。もちろん、薬についての知識にも乏しいでしょう。この場合、服薬指導というものはできないのです。

これは重要な問題になります。そこで薬剤師の存在が必要になるのです。

良好なコミュニケーションで薬を説明する仕事

正しく薬を服用することはとても重要で、もしもこれができなければ大変な事態になります。服薬指導というものは薬剤師の仕事の一部で、患者さんに薬を渡すときにその説明をするのですが、高齢者相手だということもあり、普通に説明口調で事務的に行うのでは話が通じません。

ここはその患者さんに合った話し方や説明の仕方を考えて行うのです。なかなか難しいことではありますが、これが通じないと仕事になりません。良好なコミュニケーションをとるということも、この職業の義務になります。

また、病院に勤める薬剤師の中では、患者さんの家へ出向いて薬の説明をしてくれるところもあります。これからはますますこうした仕事も増えてくるのではないでしょうか。