必見!薬剤師の仕事を学ぶ

2022年01月04日

在宅医療での業務内容ややりがいについて

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社会の高齢化に伴い、在宅で医療サービスを受ける方も増加傾向にあります。その在宅医療には薬剤師が関わるケースもあり、介護や仕事などで患者の薬を取りに行けない家族や、薬について理解が乏しい患者には安心のシステムとなっています。では、在宅医療の際の業務内容ややりがいなどは、どのようなものなのでしょうか。

患者や家族の負担を減らす医療行為

在宅医療での薬剤師の業務には、医療従事者と共に患者の自宅へ赴き患者へ薬を届けることや、服薬指導や薬の管理などを行うこと、また、他の病院で処方された薬がないかどうかを確認し、飲み合わせによる副作用の有無を調べることなどが挙げられます。

高齢者は薬を飲み忘れることも多く、管理ができていないと体調の維持や回復に繋がりませんので重要な業務となっており、場合によっては薬を見直すことも求められます。さらに、患者やその家族から話を聞いてアドバイスや病状、薬の説明を行うなど現場での業務は多岐に渡ります。

ケアマネージャーや訪問看護師などと情報を共有し、連携しながら携わるためコミュニケーション力があると有利です。

じっくりと患者や家族に寄り添える

やりがいとしては、臨機応変に薬を減らしたり、変更したりなどの対応や服薬指導でスキルが磨かれるという点が挙げられます。また、病院のように患者を待たせることがないので、患者や家族とじっくりと話をすることが可能で密度の濃い関係も築けます。

ある程度の線引きは大切ですが、心を開いてもらえないと気付けない部分があるのも人間ですので、しっかりと対話ができる関係の構築や維持は大切です。また、それによって地域医療への貢献度が増し、より丁寧な医療サービスに繋げていくこともできます。

他の医療従事者との関わりからは学ぶことも多く、在宅医療の専門的な知識を得ることも可能、キャリアアップのために様々な力を身に付けることができるのも魅力の一つです。

在宅医療には他の資格を有する必要はない

なお、在宅医療に携わるにあたっては別の資格を求められることはありません。患者一人一人に的確な薬の提供をすることや、患者の生活環境、性格や生活のリズムなどを鑑みて適切な判断を行うスキルがあれば問題ないでしょう。

そのためにも現場での経験を積み重ねる必要がありますが、慣れてくると前述したやりがいを感じることができるようになります。ちなみに在宅療養支援認定薬剤師という資格が存在しますが、これは試験の合格などを経て得られる資格です。

必ずしも必要な資格という訳ではありませんが、取得をしておくと患者やその家族へ安心感のある医療サービスを提供することができ、信用をも得ることが可能となります。ですので、在宅医療をもっと学びたい、患者に貢献したいと思う方はこちらの資格の取得も考えてみてはいかがでしょうか。