必見!薬剤師の仕事を学ぶ

2022年01月08日

薬を数えて調剤する時に気をつけるべきこと

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薬剤師は調剤をするために薬の数を数えなければいけないこともあります。薬の数を数えておこなう調剤をする時には気をつけなければいけないことも、いくつかあります。ここでは、このような注意点についてご紹介します。

薬の数を正確に調剤することの重要性

薬剤師が薬の数を数えながら調剤をする時に気をつけなければいけないのは、医師が処方した個数の薬を正確に調剤することです。処方した薬の数よりも多かったり少なかったりすると、問題が発生する場合もあります。

処方されている医薬品を正確に数えてから、薬を薬袋の中に入れます。こうしたタイプの薬を調剤する時に注意すべきことは、医薬品の包装によっては、端数の部分を切り離して調剤しなければいけない場合があることです。

例えば20個ずつ包装されている薬を調剤する場合には、まとまって包装されている20個の薬の他に、他の包装から切り離した1つの薬を合わせて調剤することが必要です。調剤しなければいけない薬の量によっては数を勘違いしてしまうこともあるので、正確な数を調剤しているかどうかもう一度確認が必要になります。

1シートの中に入っている薬の数

薬剤師が数を数えて医薬品の調剤をする場合には、それぞれの医薬品が1つのシートの中に何錠ずつ包装されているかしっかりと確認することも必要です。医薬品によって一つの包装の中に含まれている薬の数は異なり、大きめの錠剤の場合には1シートに10錠程度の薬しか包装されていないこともあります。

小さめの錠剤の場合には1シートに20錠程度の薬が含まれている場合もあり、製品によっては1シートに含まれている薬の総数が奇数の場合もあります。このような1シートの中に含まれている薬の数を正しく把握しておくことは非常に重要で、1シートの薬に含まれる薬の数を勘違いしていると、間違った数の薬を調剤してしまうこともありえます。

正しく覚えていると思っていることでも間違っていることもあるため、不安に感じた場合にはもう一度確認した方が最適です。

調剤しなければいけない薬の数が細かい場合

医師から処方された医薬品の数が1シートの数と同じ場合には、シートを切らずにそのまま調剤することもできます。他のシートの薬を追加しなければいけない場合でも、シートの薬が切り離せるようになっている場合には、簡単に必要な数の薬を追加できます。

シートの薬は2錠ずつ切り離せるようになっていることが多いので、1錠だけ追加したい場合には簡単に切り離せない場合があります。このような場合にはまず2錠分を切り離してから、ハサミなどを使用して1錠分ずつに分ければ、1錠だけ追加することができます。