必見!薬剤師の仕事を学ぶ

2024年03月23日

薬剤師になるために必要な3つのステップとは

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薬剤師は、私たちの健康にかかわる医薬品や薬品を扱う仕事というだけあって、希望すれば誰でもなれるというわけではありません。もっとも、どうすればなれるのか分からないという方も多いのではないでしょうか。以下では、具体的に仕事をするまでに必要な3つのステップについて見ていくことにしますので、ぜひ参考にしてください。

専門的な薬学に関する教育を受ける

薬剤師になるために必要になる最初のステップは、薬学教育を受けるということです。具体的には、薬学部が設置されている大学に入学して、6年間という長い期間にわって専門的な教育を受けることが必要になります。

この期間中に、学生は薬学についての基礎的な知識に加えて、医薬品などの基本構造機能や病態生理、薬物療法、衛生化学といった幅広い分野の専門知識を学ぶのです。なお、医学部ほどではありませんが、薬学部で学ぶにあたっては、それ以外の学部よりも高額の学費が必要になってくるという点にも注意しなければなりません。

大学によっては奨学制度などが用意されているところも少なくないので、場合によってはそういったものの利用を検討してみるのもよいでしょう。

実習を通じて実務的な経験を積む

薬学部で学ぶことによって医薬品についての基礎的な知識を身につけた後は、5年生の時に、病院や薬局などで半年間にわたる実務実習を受けるというのが一般的なステップです。

この実務実習においては、実際の医療現場に身を置いて様々な業務を経験し、それによって患者への対応や薬の調剤方法、医薬品の管理の仕方といった実践的なスキルを磨きます。現場で経験を積むことによって大学の勉強だけでは身に付かないような知識やスキルを習得できるので、このような実務実習は社会に出て活躍する上では必要不可欠なものであると言えるでしょう。

国家試験にチャレンジして合格する

薬学部を卒業した後は、最終的に国家試験に合格することが必要です。試験は薬学についての幅広い分野から出題され、それに正解することによって、受験者は自らの知識と技術を証明しなければなりません。

合格率は年によって異なるものの、概ね70%から90%となっています。この数字だけ見るとそれほど難しくないと思われるかもしれませんが、実際にはしっかり準備しなければ不合格になるケースは少なくありません。そのため、受験を控えた学生は寝る間を惜しんで勉強に勤しむ必要があるのです。