必見!薬剤師の仕事を学ぶ

2022年01月24日

薬剤を充填する時に使われる容器の注意点

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

薬剤師は患者に調剤する医薬品をさまざまな方法で患者に提供しています。その中には容器を使用して調剤をしているものもあります。ここでは、調剤の時に使用する容器を取り扱う際の注意点などについてご紹介します。

薬剤を充填する時に使用する容器の扱い方

薬剤師が調剤をする薬剤の中には、容器の中に薬品を充填しなければいけないものもあります。このようなタイプの薬剤を調剤する時には、薬剤を充填する容器の取り扱いにも気をつけることが求められています。薬剤を受け取る患者がどのような薬であるのかわかるようにするため、容器に薬剤の名称を書いておくことが必要です。

薬剤の名称を書く場所は、容器の横側の部分や底の部分が適切です。複数の種類の軟膏を別々の容器に入れて患者に調剤をする場合にも、注意が必要になります。調剤された軟膏の数が多いと患者が判断しにくくなることから、対応する体の部位を容器に書いておくのが適切な方法です。

容器を清潔にするためにおこなわれる滅菌処理

薬剤師が薬剤を容器に入れて充填する場合は、使用する容器は清潔なものを用意する必要があります。一番望ましいのは滅菌処理がされた容器です。滅菌処理をおこなうことで、対象にしている特定の微生物を除去することが可能です。

容器についている全ての菌を処理することは難しいために、こうした方法をおこなって患者が安全に薬を使用できるようにしています。滅菌処理は専用の機械を使用してすることもできます。機械によって滅菌をする方法が違っているので、薬剤を使用するために滅菌処理をしたい場合にはできるだけ効果の高いものを選んで使用することが必要です。

圧力の高い蒸気を使用して滅菌する方法

薬剤を充填する容器を滅菌するために使用されることがあるのは、圧力の高い蒸気を使用した滅菌専用の機械です。こうした機械の特徴は、圧力と温度によって特定の微生物を死滅させることができることです。

飽和した水蒸気を使用して熱を加えることにより、効果的に菌を減らせます。蒸気を通すことができる容器の場合には、蒸気が直接滅菌をできます。蒸気を通さない容器の場合でも熱の効果で間接的に菌を減らせます。こうした方法で滅菌できるのは特定の種類の容器です。

高圧の水蒸気を使用するので、圧力や蒸気に強い容器でなければ使用できません。熱に強いことも、この方法で滅菌するために必要なことです。