薬のスペシャリストとして、病院や薬局以外に一般企業でもニーズが高いのが薬剤師です。安定職として昔から知られており、目指す方は非常に多い事で有名です。国家資格ですが、どの様なルートで取得できるのでしょうか。また、取得する事でどの様な場所で働く事ができるのでしょうか。
国家資格であり国家試験に合格する必要がありますが、誰もが受験できるわけではありません。法律により定められており、まずは受験資格を得る為に定められた養成機関で学ぶ必要があります。この養成機関が薬学部のある大学で、通常の大学は4年制ですが患者の命にも直結する重大な仕事な事も背景に6年間学びます。
まずは受験し合格する事が必要ですが、全国で薬学部のある大学は80校未満であり競争率も高いです。国立大学では学校によっては倍率15倍以上もあります。現在から目指す方でこの他のルートは存在せず、高卒で最短でも6年間は必要になるという事です。
薬学部の大学は6年間なので、一般の大学より2年長くいるので学費も2年分加えて必要と思われますが違います。一般の大学では多少学部や学校により異なりますが4年で500万円程必要です。薬学部は6年で私立では1200万円程必要になりますので、目指す方は親としっかり相談する事が必須です。
私立大学で1200万円程卒業までに必要ですが、国立大学の場合は6年間で400万円程になります。この様に同じ資格を目指すのですが大きな学費差があるので、総じて日本のどの地域でも国立大学受験者数が私立よりも非常に多い傾向にあります。
6年間学び無事卒業が決まると国家試験に受験できます。合格し登録する事で薬剤師として働く事ができます。就職先は初めての方は大半が病院か薬局、診療所ですが、経験と実績を積むと多くの方が転職をします。この業界では転職が一般化しており、病院等よりも良い待遇の場所に移る傾向にあります。
ドラッグストアや学校といった公的機関等がありますが、特に人気なのが一般企業です。食品メーカーや製薬会社、化粧品会社等も薬剤師を求めています。調剤や薬の管理、指導が良く知られる業務ですが、一般企業では病院や薬局では経験できない仕事内容です。
営業や研究、製品開発といった事を行います。総じて給料は一般企業の方が病院等よりも良く、1000万円を超える給料は一般企業でしかありえません。