出産や子育て、介護など様々な理由でブランクのある薬剤師が再就職をしたい場合には、経験の少なさが仕事上のハンデにならないところや、長期にわたり丁寧な教育を受けられるところを職場に選ぶのがポイントです。また、初めからフルタイムで勤務をすることに不安がある人は、ひと通りの仕事に慣れるまでの間パートや契約社員として無理なく働けそうなところを探してみましょう。
ブランクがある薬剤師の再就職を応援している事業所は各地で増加しており、年齢や性別にかかわらず多くの医療従事者にとって職場復帰しやすい状況となっています。そうした中、再就職をしてからブランクを気にせずに働きたい人は、公式ホームページや求人情報を参考にしながら、自分と同じような境遇のスタッフが多く活躍している病院や薬局、介護施設などについて調べることが大切です。
例えば、地域に密着した医療法人や社会福祉法人の中には、再就職者を対象とした個別の研修を行ったり、再就職に向けたプログラムを作成したりしているところが多くあります。また、就職に不安を感じている人のために、人事担当者や現場責任者が電話やメールで相談に応じている事業所もあるため、少しでも悩みがあればためらわずに問い合わせをしてみましょう。
ブランクのある薬剤師の間で人気がある事業所の中には、個々のスタッフが自信を持って業務に取り組めるよう、数か月から半年の長期研修の機会を設けているところが珍しくありません。こうした事業所の研修の内容やスタッフの様子については、様々なメディアを通じて取り上げられることもあるため、職場選びで迷っている時には積極的に情報を集めるのがおすすめです。
また、長期研修の内容やカリキュラム、教育の担当者などは、事業所の方針や人員配置などに大きく影響を受けるため、妥協することなくいくつかの事業所の特徴を比較することが肝心です。
その他、就職活動の合間に評判が良い病院や薬局の見学をして、それぞれのスタッフの仕事内容や役割、スタッフ同士のコミュニケーションの取り方などを確認してみるのも良いでしょう。
再就職をする際にフルタイムの常勤スタッフとして働くことに自信が無い人は、初めの数か月から一年程はパートや契約社員として働けるところを選ぶのもおすすめです。また、常勤と他のスタッフの勤務シフトや給料などの違いについても自分なりに把握しておきましょう。