薬のプロと聞くと、ドラッグストアにいると言う印象が強いのかもしれませんが、それだけではありません。ドラッグストアや医療機関だけではなくいろいろな場所で活躍しています。これから目指す人は、どんなことをしているのかを詳しく知っておいた方が良いのかもしれません。
そもそも薬のプロである薬剤師になるには薬学部で6年間学ぶところから始まります。薬学部を卒業すれば良いだけではなく、国家試験に合格しなくてはなりません。
全国に80校ありますが、夜間部や通信教育学部などはありません。まずは、薬学部に入学して6年間しっかりと勉強しましょう。毎年、3月に試験がありますのでこれに合格することが必要です。試験に合格したら、厚生労働省に申請して名簿に登録しましょう。
すると、厚生労働大臣から免許を与えられます。そうすると、いろいろな場面で活躍することができるようになります。
やはり、薬を扱うということもあって薬局や医療機関、製薬会社に進む人は多いです。薬の知識が豊富ですから、多くの人に必要な薬を届けることが必要です。医療機関で医師に指示された通りに薬を処方したり、点滴の調整などを行ったりしています。
もちろん、薬の管理も適切に行わなくてはなりません。製薬会社では、新薬の開発だけではなく薬に関する情報収集したり情報開示したりしています。化粧品は薬事法で取り扱いを規制されていますので、化粧品メーカーで活躍する人も多いです。
薬を取り扱うところで必要とされることはもちろんですが、化粧品メーカーでも必要とされています。
日本は自然災害が多い国ですが、災害現場では怪我をする人がとても多いです。医師や看護師と連携して薬剤師も大活躍しています。怪我だけではなく病気をする人もいますし、そう言う人たちに必要な薬を使うためには大切な存在です。
そして、意外な活躍の場が学校ではありませんか。学校の校舎の衛生管理やプールや水道の水の検査、教室の空気や温度や湿度や照度などの検査を定期的に行っています。検査結果を考察して、何か問題があれば学校側に指導や助言をすることもあります。
直接、児童や生徒に対して薬物乱用防止やタバコの害などについての指導をすることもあり、学校現場でもいろいろな仕事をしています。