薬剤師として働いている人には、さまざまな年齢の人がいます。こうした情報を知っていれば、この仕事のことをより良く理解することができます。ここでは、この仕事で働いている人の年齢に関する情報についてご紹介します。
2018年におこなわれた調査では、薬局や医療施設で薬剤師として働いていた人の数は男女合わせるとおよそ24万人でした。この24万人の中にはさまざまな年齢の人が含まれていて、男性と女性でも年齢の分布に違いが見られます。
24万人の中で、29歳以下の人の数は男女合計すると、およそ3万2千人でした。これは他の年代の人と比較しても少ない数となっています。この仕事をしている人の中で29歳以下の人が少ない理由として考えられるのは、国家試験に合格する人が多いのが20代の人であることです。
20代の人の中には仕事をしたくてもまだ試験に合格していない人も多いために、他の年齢よりも少なくなっていると考えられます。人口が減少していることにより子供の数が少なくなっていることも、29歳以下の人が少ないことの理由です。
薬薬局や医療施設でこの仕事をしている人の中でも特に割合が高いのは、30歳から39歳までの人です。2018年の調査では、およそ6万2千人の人が働いていることがわかりました。
これは全ての年代の人と比較しても一番高い割合で、30代の人が一番多く働いているということが調査でわかりました。30代の人が多い理由としてあげられるのは、年齢が若いので働いている人が多いことです。これより上の世代になると、免許を持っていても働いていない人も多くなるために、割合が少なくなっています。
30代の人の次に多いのは、40歳から49歳までの人です。2018年の調査では、薬局や医療施設で働いていたこの世代の人の総数はおよそ5万6千人でした。
薬局や医療施設で薬剤師をしている人の中には、高齢になっても働き続けている人が多くいます。2018年の調査では、50歳から59歳までの人の数の合計はおよそ4万5千人でした。60代の人になるとさらに数が少なくなり、男女合計してもおよそ3万1千人の数です。
この仕事をしている人の中には70歳以上になっても働いている人がいて、2018年には男女合わせておよそ1万1千人の人が、薬局や医療施設で働いていました。