必見!薬剤師の仕事を学ぶ

2017年05月16日

薬を扱う人たちに課せられた使命

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薬というのは、上手く使えば役に立つものですが、使い方を間違えれば大変なことになるものでもあります。ですから、薬剤師の資格は取得までにかなりの時間が必要になりますし、また、現場に出てからも様々な義務を守って仕事をしなければなりません。

調剤の要求があった場合には応じること

薬剤師は、患者が調剤の要求をしたときには、原則として応じなければならないと定められています。正当な理由があれば別ですが、そうでないなら、患者に不利益を与えるだけの結果となってしまうからです。正当な理由というのは、医薬品が品切れで手元にないというような場合です。

この場合は物理的に調剤をすることができないので、断れます。他には、体調不良の場合等には、ミスも出やすいですから、断ることができます。しかし、こうした場合以外は原則断れません。

患者は断られた場合、また別の薬局に行かなければなりません。つまり、たらい回しになってしまうわけですね。タクシー業界でも、正当な理由がないままに乗車拒否をしてはいけないことになっています。これと同じことが、薬局業界にも言えるのです。

しかるべき施設内でしか調剤はできない

調剤ができる資格ではありますが、しかるべき施設内でしかしてはいけないことになっています。基本的には薬局内ですね。ただ、これは販売や授与を目的にする場合のみですから、自分で研究用にするというときには、調剤はしてもいいことになっています。

販売や授与をする際には、きちんとした場所で調剤をしなければなりません。環境が整っていない場所で調剤を行うと、余計なミスが出てしまうこともあるからです。

もちろん、医師の指導を無視することも許されてはいません。勝手な変更を加えることはできないのです。このように、守るべき事項が色々とありますから、その点についても完璧に把握しておく必要があります。

必要事項を記載する義務も発生する

薬袋には、ルールで定められた事項を記載しなければいけません。氏名や用法用量、いつ調剤したのかなどは必ず書かなければいけないことになっています。薬は使い方を間違えれば毒にもなるものですから、こうした義務が課せられているのです。

これらの記述がなければ、患者が間違って服用してしまう可能性が高くなります。他にも様々なルールがあって、それらは一つ一つきちんと守っていく必要があります。働き方が厳密に決まっているので、創意工夫ということはあまりできないかもしれません。

決められたルール内で、きちんと仕事をしていくことが、薬剤師には求められているのです。ルールを守れば、間違いは起こりにくくなります。