薬剤師の業務と聞くと、薬局などで薬を提供することだけをイメージする方が多くいます。確かに、薬を提供することを主な業務としていますが、それ以外にも様々な業務を行っています。今回は、そんな業務の内容に関して記載します。
薬の管理を行う業務も重要なこと医師から提供された処方箋を基に薬を処方するということは、薬局内には様々な医薬品が常備されていることになります。当然、常備されている医薬品の中には危険な物も数多くあり、知識のない物が誤って服用してしまったりした場合、最悪のケースでは死に至ってしまう可能性があります。
そんな事態を避けるためにも、薬剤師は今現在薬局内にある薬をしっかりと管理することが重要な仕事です。データ上に掲載されている在庫量と今現在薬局に残っている薬の量は同じなのか、また危険な医薬品はしっかりとした環境下で保管されているのか、などといったことを毎日しっかりとチェックすることも重要な業務の一部です。
またそれ以外にも、その薬局で働いているスタッフ一人一人の勤務シフトや勤務形態などをしっかりとコントロールすることも重要な業務の一つです。正社員や契約社員、更にはパートスタッフなど様々な雇用形態で雇用された方がいる中で、出来る限り一人に負担が集中することなく勤務することが出来るように調整するのも重要な業務です。
また24時間営業の店舗などの場合は、過酷な深夜労働などもあることから、そういった過酷な勤務時間帯に勤務することが出来る方などをしっかりと考慮した上で勤務シフトの作成などを行うことが重要です。このように働いているスタッフのコントロールも重要な業務の一つです。
また足りない医薬品はあってはならないことですが、時と場合によってはそういった場面に遭遇することがあります。そんな時は、速やかに在庫のデータや過去にどの程度処方したかなどといった情報を参考に、医薬品の発注を行うことも重要な業務です。
万が一、医薬品が足りなかった場合必要な患者に必要な薬を提供することが出来ない可能性があります。そんな事態を避けるためにも、薬剤師の方はしっかりと薬の管理や発注を行うことが重要です。このように、一般的に多くの方は薬の処方だけが業務だと考えている方が多くいますが、実は薬を処方する以外にも様々な仕事があります。
これからこの職業を目指していく方は、その点をしっかりと理解しましょう。