必見!薬剤師の仕事を学ぶ

2017年07月11日

両者は担当する業務範囲も学習する場所も違うから

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患者の心身の悪化した状態を改善するには患者本人の自然治癒力もさることながら、自然治癒力に限界がある場合は薬で改善したり、ときには病院で治療したりなどが求められます。しかしそれらの行為を提供するスタッフは、厳密には担当する業務範囲が異なっています。

こちらは薬を提供する専門家となります

患者の心身の状態を改善するには、特に重度の状態の患者を扱うには医師と薬剤師の存在が欠かせません。この両者はそれぞれの違いを有していて、それを無視した行動を展開することができません。まず前者は薬を提供するのが主な専門家となります。

その薬を提供するために彼らは専門の国家資格を必要とします。その国家資格を得るには薬科大学を現在は6年かけて学習して卒業しなければなりません。その卒業できる最終難関が国家資格を得ることとなります。国家資格を得た彼らは薬局や病院で薬を販売提供するだけでなく、手術室などでも医者から必要な指示を得て最適な薬の提供を行います。

また他所の病院の医者から指示された処方箋を理解して最適な薬を作り上げることもできます。

医者は治療行為を行う専門家となりますが

しかしここで重要なことは彼らは治療行為を行うことができません。なぜなら治療行為を行えるには別の国家資格を有しなければならないからです。それを無視して治療をすると犯罪行為となってしまいます。次に医師は逆に患者の状態を治療するための専門家となります。

患者の状態を改善するには薬の存在も大事ですが、薬だけで対処不能なケガや重度の病気の場合などは医療器具や機械などを通じて体内の状態を診察し、そしてその病名や原因を突き止め、対処できる治療法を考えて治療を行わないとなりません。

その医療行為ができるのが医者となります。彼らも国家資格を必要としますが、そのためには薬科大学ではなくて、医科大学を卒業しなければなりません。

医者の例外的な規定がややこしい存在に

この大学も6年制となっていて国家資格を得られなければ卒業することができません。しかしその医者は例外的な規定があります。これが素人の病院を訪れる患者などからすれば、ややこしい存在となっています。それは自分が出した診断結果に関しては自分で最適な薬を作り上げることができる点です。

しかし他所の医者が出した診断結果に関しては関与してはならないとされます。この矛盾したややこしい存在を打開するために、近年では医薬分業が進んだのはそのためとなります。昔は個人開業医が自ら薬を提供できていましたが、近年ではその隣あたりに個人の薬局ができて、そこへ行って買いなさいというのは例外規定を極力排除するための一環でもあるからです。