必見!薬剤師の仕事を学ぶ

2017年08月09日

地域連携が可能な人材が求められている

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

医療機関から発行された処方箋を受けて、患者の薬を調剤し投薬を行うのが、調剤薬局に勤務する薬剤師の仕事で、その資格があれば、だれでも調剤はでき、この専門職の多くが調剤薬局で勤務しています。通常、その費用は健康保険から給付されるので、一般的に利用者が全額を負担することはありません。

このように国の保険を使って調剤できるのが、保険薬剤師であり、それ以外のものに調剤してもらった場合、患者は保険に頼ることなく全額自分で支払わなければならない仕組みです。つまり、処方箋を扱い患者に薬を出すためには、薬局とともに薬剤師も登録が必要となっています。

患者に対して、適切な服薬指導はもちろんのこと、受けた処方箋で指示されている薬品やその薬の副作用に対して説明を行い、その規格に疑問があれば、発行元の医師や病院薬剤部に連絡を取り、適切な処方内容に変更するなどして患者のリスクを回避します。

調剤にかかわる費用というのは、医療費の中でも存在感が増しており、求められる責任も年々増大しているのが現状です。地域の住民が薬で困ったときに頼れる、かかりつけ薬局となれるかが課題となっています。そのため、調剤だけに頼らず、OTC医薬品を用いたケアや在宅医療における服薬指導や支援などの役割も求められています。