薬剤師の業務内容は多岐にわたりますが、その中でも調剤薬局に務めると、薬歴管理という大切な仕事があります。患者さんを守るために、ものすごく大切なものになるのですが、一体どんな業務なのでしょうか。また、何故大切なのでしょうか。
■薬の重複や副作用を防ぐために重要となる処方箋で薬を貰う際に、お薬手帳というものを渡します。普段あまり病院に行かないと言う人であれば、あまり気にしない人も多いでしょう。ですが、色んな病院に通っている人は、それぞれの科から処方箋をもらって、薬を服用しています。
ですので、今回処方された薬が、正しいものなのかどうか、別の科で同じ薬を処方してもらっていないかどうか、また、薬を組み合わせることで副作用が起こらないかどうかというのを、適切に管理をする必要があります。
薬剤師がきちんと確認をしないまま、ただ薬を処方するだけですと、後で薬を服用した患者さんにトラブルが発生する可能性がありますので、必ずチェックをして、細かく患者さんの事を知る必要があるんですよ。
また、薬歴管理は、単に薬の組み合わせや重複をチェックするだけではなく、薬の正しい服用の仕方の指導を行う必要があります。また、組み合わせ自体は副作用を起こさなくても、薬が身体に合わなくて、何らかの症状が出てしまう可能性もあります。
患者さんから細かく話を聞いて、データー化する事で、今後処方する薬の改善や、正しい飲み方の方法をしっかりと指導する事が出来ますし、トラブルを回避する事が出来ます。薬歴をきちんとチェックする事で、服薬による体調変化や残薬の状況も確認する事が出来ます。
どれだけ日々の業務が忙しかったとしても、薬歴やきちんとつけるようにして、患者さんとのコミュニケーションを大切にしましょう。
機械的に処方された薬を処方するだけでは意味がありません。日頃からきちんと患者さんとコミュニケーションを取る事で、日常のさりげない会話から、薬を飲んでいたらこういった症状が出たなどの、大切な情報を聞き出す事が出来ます。
薬の管理をする事は、まだなかなか患者さんの中でも理解が進まないという事もあり、自分の情報を教えたがらない人もいます。ですが、そんな人にこそ、きちんと毎回笑顔でコミュニケーションを取る事で、自然と心を許してくれるようになるんです。
患者さんのために正しい服薬指導をするためにも、必要な情報はきちんと取るようにして、しっかりと会話をするようにしましょう。