必見!薬剤師の仕事を学ぶ

2017年09月07日

妊婦や授乳婦に関する専門知識を備えた薬剤師

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薬剤師として働くうえで、ある分野に関する専門知識を持っていれば自分にとっての武器となります。妊娠や出産に興味がある人にぜひおすすめしたいのが妊婦授乳婦専門薬剤師で、少子化問題の改善にも貢献することができます。

取得を目指してほしいおすすめの資格

妊婦授乳婦専門薬剤師という資格は、JSHPと呼ばれる日本病院薬剤師会によって認定されるもので、高いレベルでの知識や技術、倫理観を持っている必要があり、胎児や乳児、母体や母乳育児への薬物の有害作用を熟知していなければなりません。

医師と連携して、妊婦や授乳婦に処方する薬が安全で適切であることに配慮します。妊娠週による胎児の薬剤感受性といった専門領域に関して十分な理解が求められ、医師や患者に対して知識と経験を踏まえた提案ができる必要があります。

また妊婦や授乳婦とのコミュニケーションを通じて患者や医師に情報を提供し、妊婦や授乳婦に関する薬物療法の研究能力がなければなりません。

知識を生かすことができる就職先

この資格を持っている人は、ドラッグストアや製薬会社、調剤薬局よりも病院をはじめとする医療機関を選ぶ人が多いようです。大学病院や総合病院、国立病院といった各種病院の産科や産婦人科で働くことができます

また周産期医療や不妊治療が行われている医療機関でも求人されていることがあります。最近では産科や小児科、新生児科などに包括して対応する医療機関が増える傾向にあり、この分野での知識を持つ人の需要が今後増える傾向にあると考えられます。

この資格を得るためにはサポートしてくれる医療機関での勤務が早道だと言われており、将来のキャリアを考えながら就職先を選ぶことをおすすめします。

事前にチェックしておきたい仕事内容

妊婦授乳婦専門薬剤師の仕事内容は、この分野における薬物療法のエキスパートとして最新の知識や情報を集めて評価し、活用するようにすることです。また副作用の予防などを考えながら患者にとって最適な処方を提案し、一人一人の患者に合った治療方針の策定も行います。

さらに医療技術の進展や薬物治療の開発も行い、その結果を学会などで発表することもあります。この他にも後輩の指導や教育も行い、場合によっては医師や看護師に対する指導や教育を行うこともあります。この資格を取得するためには実務経験5年以上という条件の他にも、数多くの条件が並べられています。

たいへんかもしれませんが、やりがいがある仕事だと言えます。