薬局には処方箋を持った患者が次々にやってきて、患者の多い薬局ではどんどんそれを薬剤師がさばいているというイメージがありますが、実は一日に処理できる枚数は決められています。前年度に取り扱った枚数を基準として、40枚につき1人の薬剤師を確保していることが運営上のルールになっています。
この枚数を制限することにより、忙しくなりすぎてミスが出ることを防ぐ狙いです。また、処方監査といって、薬をそろえる前に、必ず処方箋のチェックを行うのも仕事のひとつです。用法や用量や飲み合わせに問題はないか、アレルギーや副作用歴などからその患者に合わないことはないかなど確認して、気になることがあれば処方医に電話で疑義照会を行います。
つまり、書いてある通りに薬をそろえれば良いということでなく、間違いがないか薬の専門家として必ずチェックを行い、安全に服用してもらうための大事な役割を担っているということです。監査の結果、問題がなければ、薬をそろえていき、錠剤は棚から取って数を数えて、粉薬は電子天秤ではかってから1回分ごとに分けて包みます。
軟膏は2種類以上混ぜることもあるので専用のヘラで均一になるまで混ぜます。最終的に、処方監査を行った薬剤師とは別の者が最終監査を行い患者に内容の案内をおこなった上で手渡す流れです。