必見!薬剤師の仕事を学ぶ

2017年10月24日

基本ともいえる作業が経験につながる

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国家資格を取得することができたとしても、実際に業務をするにあたっては、勉強してきたことだけでは対応できないことも出てくると思われます。国家資格が必要なむずかしい業務ができると証明されたとしても、まずは基礎をマスターすることが大事です。

もっとも重要な書類と薬に向き合う日々

医薬分業が定着した今、医療機関には診察を受けに行き、薬は調剤薬局で受け取るものという意識が完全に根付いています。そのため、患者は医療機関からある書類をもらって調剤薬局に行き、そこで薬を作ってもらいます。

その書類こそが、薬剤師という国家資格を取得した人たちにとってもっとも重要な、処方箋とよばれる物です。一日に何人もの患者がこの書類を持って訪れますが、その一枚一枚の内容を見落とすことなく、正確に薬を調剤していかなければなりません。

これこそが、薬剤師の基本となる業務ですし、毎日続くことでもあります。そのため、この大事な書類と向き合いながら、地道に薬の調剤をしていく忍耐力が求められます。

慣れてきたときこそ、意識の引き締めが大事

人によって処方される薬の内容は異なり、ごく簡単な薬が少数だけ処方されている場合もあれば、何種類もの薬が長期間にわたって処方される場合もあります。簡単ならミスはないかというとそうでもなく、書面を見たとたん、これはたやすいと感じてしまい、思わぬミスをすることがあります。

また、たくさん処方される場合には、ある程度慣れてきて自信を持ってきた時にミスが起こりやすく、必要な薬の処方が抜け落ちるということが発生します。基本的に薬を調剤した人とは別の人がさらに確認をするダブルチェックを行っている調剤薬局が大半ですので、患者に渡す前に気づくことができますが、何度もミスをすれば同僚や上司からの信頼を失うことになりかねません。

真摯に向き合ってレベルを高めていくことが大事

処方箋を見た途端、これは簡単だと決めつけたり、たくさんの調剤にげんなりしたりといった具合に、気分がコロコロ変わることは薬剤師として仕事をするには注意すべきことです。

どんな処方内容であっても、一枚一枚と真摯に向き合い、細部に目を配って漏れなく調剤を仕上げることが、基本となります。これは、新人であろうと、ある程度経験を積んだ人であろうと同じで、要は仕事と向き合う姿勢と言えます。

その上で、新人で経験が浅い人が調剤に時間がかかるのはやむを得ないことですし、経験を積んできた人なら、正確に内容を読み取りながら、より短い時間で調剤を終えられるようにならなければなりません。