必見!薬剤師の仕事を学ぶ

2018年01月11日

行動力のある人なら向いている業務内容

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医薬分業が定着したことにより、医療を受けるのは医療機関ですが、薬は処方箋を持って調剤薬局に行かなくてはならなくなりました。とはいえ、その仕組みの理解と、患者側の慣れにより、今ではすっかりこのスタイルが当たり前となっています。

薬を取り扱うプロの職場といえば

薬を専門に取り扱うプロといえば、薬剤師です。国家資格保持者であり、医薬分業の定着から、まだまだ需要に対して供給が少ない売り手市場の職種となっています。医薬分業が進んだこともあり、病院内での調剤業務はほとんどなく、調剤薬局やドラッグストアの調剤部門が主な職場となっています。

ただ、医療機関でまったく必要ないかというとそうではなく、昨今はチーム医療の一員として薬に関する専門知識を提供したり、入院病棟において薬の管理をします。とはいえ、圧倒的に多いのは診察を受けたあとの薬の調剤ですので、職場としてもっとも多くなるのが調剤薬局を筆頭とする、調剤業務をするところでしょう。

薬の開発に関わるという職場の選択肢もある

新薬は先発医薬品とも呼ばれ、一定期間は同じ成分で似た薬を作ることはできないと法律で定められています。それというのも、新薬の開発には膨大な費用が掛かるからです。一方で、認可されれば莫大な収益を得られることから、新薬の開発は常に進められています。

そんな新薬の開発には、薬の専門家の知識が必要です。そのため、製薬会社に社員として就職するという選択肢が、調剤薬局、ドラッグストアの次に登場してきます。

病院では医療チームの一員として働き、調剤薬局では調剤をメインの仕事とし、調剤業務がないドラッグストアでは、市販薬の販売責任者としての仕事をすることになります。民間会社であれば、十中八九、新薬を開発する会社になるでしょう。

研究部門もあれば、営業部門もある

製薬会社に就職した薬剤師は、研究室にこもって新薬の開発に携わるのが専門というイメージがあります。たしかに、新薬開発のための部門に所属する人もいますが、中には営業の仕事に就く人もいるところが、興味深い点です。

薬は医療機関に売り込むことによって儲かるわけですから、新しい薬ができたときには、それをさまざまな医療機関に持って行き、どのようなメリットのある薬かを説明する必要があります。薬の説明は医療知識が必要なケースが多いため、資格を持たない人には大変でしょう。

覚えなければならないことが、余りにも多いからです。その点、薬のプロである薬剤師が営業を行えば、医師との会話もスムーズに進みます。製薬会社で重宝されるのには、そういう理由があります。